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その後⑦

生徒会室の前、夏乃は意を決してドアを開けた。 中には大和1人。 ちょうどいい。 会長席をバンっと叩く。 「お前は横暴で俺様だ!んで、酷い奴だ!なのに、なのにいっつも俺が苦しい時に手を差し伸べてくる。お前を見ると自分が情けなくなる。 でも、そんなとこが好きだ。俺様なのにたまに優しくなるところも、俺様なのに優しく抱きしめるところも、俺様なのにカッコいいところも全部好きだ。 ほら、言ったぞ!お前もちゃんと俺に言うことあんだろ‼︎」 沈黙。 沈黙。 沈黙。 顔中真っ赤にした夏乃。 大和は無言のまま立ち上がり、夏乃を担ぎ上げる。 「えっ?えっ?おいっ、おろせ!なんだよ!おいっ!」 ジタバタ動いてもびくともしない。 なんで、無言なんだ。 なんで、担ぎ上げられてる。 パニックになった夏乃の思考は回らない。同時に、生徒会室に入ってきた翼はその異様な光景に目を丸くする。 「な、何事ですか?」 「帰る。仕事は任せた。」 「は、はぁ。」 告げるだけ告げて大和は夏乃を抱えて部屋を出る。その間、迎えの車を用意し、その車でどっかの高級ホテルに連れ込まれた。 夏乃の思考はホテルについてからやっと戻り始めた。 「な、なんで。」 大和は夏乃を押し倒す。訳も分からない夏乃は何がどうなってこうなったのかも理解していない。 「お前が煽るようなこと言うからだろ。俺がお前のどこに惚れてるかが聞きたいのか?いいぜ。教えてやるよ。」 身体でな。 ぞくりと身体が疼いた。

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