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創作カクテル・企画書審査
スタンダードカクテル審査が終わった。
創作カクテル、企画書審査は、ひとりずつ行われる。公平性を保つため、発表の順番は、11人のバーテンダーは、それぞれくじを引いて決められる。
七星は3番、俺は9番だ。七星の方が先に発表することになる。
一番、二番のバーテンダーの発表が終わり、七星がカウンターに立つ。
七星は、眼鏡を丁寧に拭き、かけ直す。爪の中まで、時間をかけて手を洗う。
創作カクテルに使うお酒や割材などを、カウンターに出し、その瓶たちに向かって一礼する。まるで、これから戦いに赴く中世の騎士が、王族に対してするように、恭しく。
そうして、俺たちの方を向いて、いつものように、ふわりと笑った。
…七星の発表が始まる。
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