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第3話-4

視線の先を辿ると、教室の引き戸に、腕組みして寄りかかっている、大輝。 いつも穏やかな笑顔の大輝が… …恐ろしいほどの無表情で、こちらを見ていた。 えっ?何? 俺、なんかした? あんな表情、初めて見たんだけど!! こっっわ!! 大輝にもお礼言いたかったけど、なんかすげー怒ってるっぽいし、後にしよ… ちょうどいいタイミングでチャイムも鳴ったので、俺は席に着くことにした。

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