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第11話-2
瀬戸は真面目な顔で、まっすぐにオレを見つめる。
「竜司は、永遠に俺のヒーローなんだ。
俺はおまえのためなら何でもできる。ダサいペアルックも、激辛メニューを食べることも。悪役を演じることだってできる。
………好きだ、竜司」
瀬戸の言葉に心が揺さぶられる。
心臓の鼓動がうるさい。顔が熱い。瀬戸の顔がまともに見られない。
なんだ?なんだこれ。熱でもあるのか、オレ。
「ち…ちょっとコンビニ行ってくる!」
何も買うものなんてなかったが、オレはアパートを飛び出して、外に出る。
振り向いて、自分のアパートの方を見る。そして、そこにいる瀬戸のことを考える。
オレは、瀬戸のことを、どう思ってるんだろう?
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