19 / 19

幼馴染み⑲

そうして、俺と優時はまた元に戻った。 元に…よりもさらに進化したけど。 「…んっぁ…」 「ほら、こっち向け」 「や、も、やぁ…んむっ」 優時は相変わらず、キス魔だ。 もぅ、良い加減しつこいと思うくらいに今日も何度もキスされている。 腕を掴もうにも、力が入らない。 優時は楽しそうに、また俺の唇を塞ぐ。 晴れて恋人になった俺たちは、また今日も、明日も明後日もその先もずっと一緒で 毎日毎日キスしていくんだ。 いつも当たり前のように隣にいた幼馴染。 その関係を無くすのが嫌だった。 自分の気持ちさえ見えてなかった俺たちだけど、大切なモノに気づいて成長して、前に進んでいく。 もちろん、ずっと隣で。 おわり。

ともだちにシェアしよう!