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幼馴染み⑱
「山下は…相談に乗ってもらってた」
「山下さんと、仲良かったっけ?」
俺、知らないけど。
「委員会で一緒だったんだ。…結構早い段階で俺の気持ちに気づいてたらしくて。で、相談に乗ってもらってた」
優時の手が俺の頬を撫で…引っ張った。
「ぁいれっ!」
「バカ楓」
急な優時のツンに対応できない。
痛いし。
「山下が、俺は楓と近すぎるから距離を置けって言われて。楓と離れるなんて考えた事なかったから距離感が分からなくてさ」
わざとらしくしか、離れられなかった。
そう、優時は続けた。
俺の目からまた涙が溢れてくる。
バカはどっちだ。
バカ優時。
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