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第8話 <??視点>

「うあー。全員帰ったかな…?」 静かになった倉庫内でぐったりと倒れている波留を目の前にし男はその場にしゃがみ込む 「はぁ…此処までするとは思ってなかったし流石に可哀想すぎでしょ」 男は自分の着ていたジャケットを脱ぐと裸の波留の身体にそれを掛け、部下達に脱ぎ捨てられたズボンと下着を回収する 熱っている頬に自分の冷えた手を添えるとその行動にさえ過敏に反応する小さくて華奢な身体 意識が飛んでいても身体は抜けきっていない薬の影響で反応することに男は顔を歪め部下達が飲ませた薬の量に苦痛に顔を歪ませた 「どんだけ盛ったんだ、あいつら」 手首に残った痛々しい傷跡に泣き腫らして赤くなる目元。半開きになった口の中に指を突っ込めばドロリとしたものが指周りにしつこいほどつき糸を引いた 「持って帰ったら怒られそうだけど猇に助けてもらおっと…ちょっと我慢してねー」 そう呟き怒られる決心を自分の中ですると、負担にならないようゆっくりと波留を地面から抱き上げると外に停めてある自分の車へと向かった 歩く揺れすら快感なのか波留から甘い声が漏れ出ては足先がピンと伸びていく 「辛かったらいいよイっても。…って、イくのも辛いか」 すると男の言葉に従うように波留の全身を震わせながらまたも絶頂に達していた 「わぉ。凄い痙攣」 驚きつつ外へと出ると長くさらりとした綺麗な金髪を夜風に靡かせ、抱き抱えている波留の背中を摩り冷えないように温める その動きに波留は無意識的に安心しているのか男の肩に顔を埋め身を寄せながら暖をとった 「………んん」 (俺、酷いことしたのにな…) そんな可愛らしい仕草をする波留に小さく笑うと頭を優しく撫でてから車の扉を開け後部座席に寝かせる 扉を閉め運転席へと回ると大きく息を吐き自分の行いを悔いながら自宅へと車を走らせるのだった

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