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俺は認めない

今日も柴崎はタオルを配ったり、女子マネと雑談をしながら雑務をこなしていた。 そして時折コートを眺めては部活が終わる前に帰っていく。 「キャプテーン!オレ腹痛いから帰るー」 「は?根屋、お前何言ってるの?サボりか?」 「キャプテン。もしかしたら根屋先輩、柴崎のところへ行く気じゃあ・・・」 「・・・柴崎か。アイツ根屋に懐いていたもんな」 「マネージャー、日誌に体調不良で根屋早退だ!」 アイツの家は知っている。少し離れているが割と近くて、 以前アイツが捻挫した時に送っていた事がある。 ・・・キレイな姉ちゃんがいたなあ。 ピンポーン 少し時間がかかったがドアが開く。 「はい。何ですか?」 視線を上にあげ俺と目が合った時、明らかに柴崎は割り切れない瞳をしていた。 「あの・・・」 きっと俺を追い返す心算だろう。そうはさせねえ。 「俺さあ、今日体調不良で早退なの。休ませてくんない?」 「てかさ、部活の先輩をお前は追い返せる訳?」 柴崎はいろいろ諦めた顔をしていた。 「何もありませんが、どうぞ・・・」 柴崎は家に俺を招き入れた。

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