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新入部員

ピーッ!! 「うわー今日もキツッ・・・」 「この季節汗やばいよー」 「みんな集合、歩くな走ってこい!」 えー。と不満げに部員たちが一斉に集まる。 「新入部員の紹介をする。マネージャー・・・雑用だな」 「先生、ちょっと紹介雑じゃありません?」 みんなの前に現れたのは柴崎だった。 「おー、柴崎戻ってきたんだ?」 「また一緒に頑張りましょうね!」 みんなが盛り上がり笑顔で輪の中心にいる柴崎。 0驚きを隠せないのは根屋だった。 「あいつ、俺には何も言ってなかったぞ?」 ・・・面白くない 部活の片付けも知ったるもの。マネージャー達とテキパキ進めて行く。 「おい、柴崎!」 一言文句を言わないと気が済まない。 「あ、お疲れ様です。根屋先輩」 「お疲れじゃあねえよ!おまえ・・・」 柴崎がボールをクルクル回していた。 「柴崎?」 「先輩!見ててね」 そう言うと柴崎はドリブルをしながら大きく右に回り込み宙をつかむ。 ゴールポストが壊れそうなダンクシュートが決まった。 「バカ!!柴崎、右足!」 「シュート1本くらいじゃ平気ですってば」 「あーあ。俺がいたらウインターカップ行けたかもー」 「おう。その口マネージャーに縫ってもらうか?」 大きくこぼれる笑顔。柴崎を目を細めて追いながら、 俺にもあいつが気付かなかった たからものだったのかもなあ・・・。

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