9 / 10

光輝くたからもの

「ははっ。だせえハナ声」 また前髪をつかんだら舌がつかまった。 柴崎の舌の温かさと柔らかさが伝わってくる。 「・・んんっ・・ふっ・・ん・・・ぷはあ!!」 柴崎の舌を根屋が無理矢理はがす。 「・・・こんな俺がそばにいても平気なんですか?」 「いや、わからん」 「・・・せんぱい」 「ただ今のチームにも、俺の横にも柴崎が必要な気がする。 お前の笑顔にはウソがない。俺はそれが心地いい」 「ただこのカッコ、姉ちゃんには見られたくないな」 「わかりました。姉ちゃんが合コンの時だけにします。今日もですけど」 「んっ・・ふっ・・うんっ・・あ・・あうっ・・ん・・・」 「柴崎!お前いい加減に・・・」 「ヤバイくらいにうれしい。1番手の届かなかった俺のたからものに手が届いた・・・」 思い切り根屋を抱きしめる。 『あー。コイツ相当だなあ。オレ早まってないよな?』 「どうかしましたか?」 「いや、デカイ犬を拾ってな・・・」

ともだちにシェアしよう!