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第2話

◇◇ 「あ、ぁっ…!」 腰を掴み、ぐっと奥を突き上げれば、甘く切ない響きを含んだ声がその唇から溢れた。 「…感じてるの?神父サマ」 「っ、やめろ、その名前で呼ぶな」 深い緑の瞳が、こちらに向けられる。 本人は睨んでいるつもりなのだろうが、蕩けきったその瞳では、全く効果がない。むしろ、興奮を煽る。 「可愛い、…ジョセフ」 名前を呼んだ瞬間、きゅ、っと穴が締まった。 いつもはツンとしている彼だが、身体は正直なのだろう。 頰を染めて視線を逸らすジョセフに、自然と口角が上がる。 「…ね、激しくしていい」 「……駄目だといっても、私の言うことなど聞き入れないくせに」 「…よく分かってるじゃん」 一旦引いてから、細い身体に思い切り腰を打ち付ける。 ばん、っと肉のぶつかる音と共に、びくりとジョセフの身体が震えた。 逃げようとする腰を捕まえて、前後に激しく腰を動かす。 「…ひ、ん、あっ、あ、ぁ…ッ!」 突く度に、ジョセフの金の髪が揺れ、唇から吐息を含んだ声が漏れる。 自分に抱かれるジョセフは、官能的で、危うささえ感じるほどに美しい。 突きながら、ジョセフの首筋に唇を押し付け、軽く歯を当てて、ちゅっと吸い上げる。 びくん、とジョセフが体を小さく震わせた。口を離すと、白い肌に、赤く小さな花が散ったのが見えた。 「…アト、つけちゃった」 「っ首は、だめだ」 慌てたように、ジョセフが言った。 「…首は、人に見えてしまうから……」 「じゃあ、見えなければいいのか?」 「そういう、意味では……っん」 自分でも、意地の悪い発言だと思う。 けれどジョセフを見ていると、どうしてか虐めたくなってしまうのだ。 鎖骨の辺りに唇を寄せて、肌を吸い上げる。 「……っ、いた…」 ジョセフが小さく声を上げた。 見上げると、ほんのりと潤んだ大きな瞳が視界に入った。 どくん、と心臓が跳ねる。 月光を反射して、きらきらと光を放つ緑の瞳。 ふとすれば、吸い込まれてしまいそうだ。 「……ジョセフ」 「…は、っぁ、は…」 「……気持ちいい?」 「っ喋んな、…早く、っイけ…」 頰を上気させながらも、じろ、っと強気に睨んでくるジョセフに、笑みが溢れる。 そういう気の強いところは、嫌いではない。 強く突き上げてやれば、ジョセフは顔を歪めて、唇から高めの喘ぎ声を漏らす。 「ン、あ、ぁああッ…!」 ジョセフが一際高い声をあげる。 それと同時に、ナカに入れたモノがぎゅっと締め付けられる。 どうやら、達したようだ。 肩で息をしながら、顔を蕩けさせるジョセフは、この上なく可愛らしい。 「…なに、休んでんの。まだ、俺イッてないんだけど」 「んぁっ…!」 軽く突いて、かぷりと耳を噛んでやれば、ジョセフはぴくりと身体を震わせた。 「っ馬鹿、動くな…ぁ、あッ…!」 「…もう少し頑張って、神父サマ」 「だから、その名前で呼ぶな…っ」 強い刺激に腰をびくびく跳ねさせるジョセフを尻目に、密かに口角をあげる。 (…睨んでも、逆効果なのに) 込み上がる愛しさを噛み締めながら、半開きのジョセフの唇に噛み付いた。

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