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【少々番外編】テイク♂xxx.俺 俺受けの可能性、♂
「変わらずうまいな」
「ん、んっ、」
あんま咥えてる時に喋ろうとしないでほしい。
だいたい常備してあるローションとコンドームをベッドサイドから取り出してる間に友樹は俺のモノを口に含み始めた。
まあ、フェラぐらいはしてくるよなー、と予想していたが案外はやい段階だったからちょっと焦る。
「あうむ、んン……」
なにを気にしているのか、それともただたんに俺の名前を呼びたいだけなのか――わからないがイヤらしくも窄めて上下に頭を動かす友樹の髪の毛を撫でる俺。
小型画面の右中央はいつもと同じでフェラ撮りに見える。
が、さらに奥の方の画面をみてみると、
「んッ……ん、ん?あれ、友樹?」
「はあっ、ちがッ……、」
「……」
かちゃ、と鳴らす一瞬の音。
俺はもともと下着だけでそれすらも、もう脱がされてるわけだから金属音を立てれるものなんてなにもない。
ここであり得るとするなら、それは友樹が自らベルトを外さないと鳴らない音だ。
小型画面の奥の方を見続けていれば、ご立派で使いこなしていたモノが映し出される。
「う、ん……っ、」
「……へぇ、トモくん我慢出来なかったのかな?」
思わず口角が上がってニヤつく。
ニヤついてしまう。
「んっんっ、はぁ……歩、おれ、」
咥えてしゃぶっていた俺のモノを出して、恥ずかしそうに顔を俯きながら息を荒くしている。
そりゃそうだ。
俺のをしゃぶりながら友樹のトモくんは勃っていたらしいからな。
それに我慢が出来ず手が伸びて、自分で扱き始めちゃ……なにも言い訳なんて思い付かないよな?
「どうした?トモくん、ほら、ちゃんと俺のも完勃ちさせてよ」
とりあえず上体を起こして友樹との距離を近付ける。
若干、前屈みになっている友樹をベッドからゆっくり落として、さらにカメラはいつものように構えれば誰がどう見ても――俺受けの可能性がなくなったことぐらいわかるだろ。
「トモくんはやっぱり攻めるのに自信がなかったんだなぁ」
「ぁ、ちが、違うっ、」
「違わない違わなーい。いいよ、セックスは止めない。ヤろうか?いつもみたいに!」
「……あゆむ」
元気が出てきた俺にどこか悲しそうな、悔しそうな?
負にあった表情を浮かべる友樹。
まぁ、そうだよな……女とセックスする段階で勃たずにお互い恥かく展開みたいなものだろ?
友樹の場合はフェラをしてて自分のが勃起しちゃって、ついでに、
「うははー、そのままアナルオナニーしてもいいけど?」
「やっ……むり、」
「えー?」
ついでに、最近使っている穴も疼いちゃってたりして。
だとしたら最高なんだけどなあ……俺が!
床に座り込むように見えて尻を少しだけ上げている友樹。そこにカメラを近付けさせてアップ機能を使わずレンズを向けた。
「今のトモくんなら出来るって。つーかぶっちゃけ、ヤってるだろ」
「……っ、」
わかりやすい反応だ。
それでも首を横に振って抵抗を見せてくる。強気もいいところだよ。
ちなみにこんな訪れ展開に興奮してきてる俺のモノはちゃんと勃っているから。
もうなに、完勃ち。フェラってちゃんと勃たせろと言いつつこの雰囲気に興奮して完勃ち!
笑えるな。
「ん、ほら。ローション出してやるから、」
友樹の尻辺りまで近付けさせていたカメラを一旦、離してベッドに置く。
自由な俺の両手は友樹の片手を掴んで、そばにあるローションをその手にぶちまけた。
「俺がアシストしなくてもデキるだろ?いつどこでヤっていたのかは知らなかったけど、」
一緒に、垂らしたローションを馴染ませつつ下へしたへと持っていく手。
その頃の友樹のトモくんも、俺と一緒でふるふる震えながら天井に向いてるから。
萎えるわけがないんだ。
「あとは、トモくんの好きにしちゃってどーぞ?くはっ」
「……ヤった、こと、」
まだ言い訳をしようとする友樹の言葉を遮ってまで『ヤったことあるだろ?』と突き通す。
なんとなくおかしいと思ったのは随分と前の事だ。それこそ元カレさんである愁哉さんとのハメ撮りの時。
トモくんの初ディルドデビューに後ろをほぐす手伝いをしたあの瞬間。
あの時、案外にもスルリと指が入ったんだよ。
今でも俺は覚えてるな。
ローション塗れだったとはいえあんなあっさりと入るなんて思わなくて、ん?とは感じてたんだ。
俺と友樹の気持ちが同じのまま初めてハメ撮ったあの日でさえ、元カレさんから数日経ってたはずなのに、またスルスルと指が挿いっちゃってさ。
自分でほぐしたことあるだろ?――なんて聞いたらすげぇオーバーリアクションされちゃって。
絶対にアナニーしたことあるぞ、トモくん。
「なぁ、笑わないから。どんなトモくんも受け止めるから、言ってみ?――俺は自分の尻を?」
笑わないとは言ったが、ニヤける口元はおさまらないらしい。
「……ん、」
「トモくん、泣くのはあとだって。ほらほら」
カメラを手にして、十分に馴染んだローション塗れの手を見ながら、レンズを友樹に向ける。
どんな表情をしているのかはあとで見ればいいからな。それと、そのローション塗れな手の行き先もちゃんと映してあるから。
だからもう言わす。
自分の尻を触ったことが――?
「んんぅ……あ、るっ」
泣きそうな声で口を動かし、我慢が出来なかったのか、おろした手で自ら穴をほぐし始めた友樹。
「……ほー」
「ぁ、ん……あんま、みんなっ、」
慣れたような手つきに思える。これは元カレさんの時より前からヤってたかもしれないな!
あー、テンション上がるっ!
「トモくん気持ちイイか?」
「んっうぅ……はあ、ん……」
「ふーん?」
頷いたようで頷いていない、微妙な返事。
だけど、とろっとろに溶けている具合を見ると気持ちイイんだろうな。俺よりも気持ち良かったらどうしよう……。
出しっぱなしだった俺のモノはとりあえず下着にしまいこみ、立ち上がる。
俺の行動に不安があるのか友樹は顔を上げて涙目になりつつも、動かす手のアナニーはやめられないらしい。
「いいよ、そのまま続けてなよ。俺はその隣でどんな動きをすればトモくんが気持ち良くなるのか、ベンキョーしてるからさ」
そう言って俺はカメラを床に置き、視線を主に後ろほぐし中心で見守る。
チンコは変わらず勃ったままだよ、友樹も俺も。
「んぁ、んっあゆ、むなら……きもちーっ、から……!そんなみなくても……ふぁっ!」
「けっこー感じてるじゃないか。ベッドに手を付けて四つん這いみたいにしてみれば?あ、それで穴まで手ぇ届く?」
「は、ぅッちょ……っ」
「おー、届くもんなんだなァ」
言う通りに、手をベッドに付けて四つん這い姿になる友樹。
それに出過ぎた真似だが、友樹のナカに挿いってる指を俺が突ついてみればさらに感じたのかビクビクと体を震わせている。……痙攣するまでとか、出来ねぇのかな。
いや、そこまでには興味ないから、いっか。
「結局、俺のナカに挿れたいっていうのはなかったんだな」
「だっ、て……歩の、モノ見たらなんか……っんん」
「ふふーん。嬉しいこと言うなぁ」
それでいて俺は後ろから友樹の乳首を摘まんでやればイイ声を上げて、興奮からの涙が頬に伝ったのがわかった。
元カレビッチが言っていたことは当てにならないな!
少なくともうちのトモくんは毎回、挿入される側でもつまらないとは思ってないっぽいし?
むしろ受け身として変わってるから、なにも心配することはないだろう。
俺の攻め方もきっと友樹は満足してると思うわ。
「友樹って本当に俺が好きなんだなー……」
「ん、んっ……はあ、すき、」
乳首を触り過ぎだったり、後ろをほぐしまくりのチンコを扱きまくりのせいでぐでぐでになってる友樹の返事が――嬉しくてしかたなかった俺は、俺なりの照れ笑い。
からの、耳元で“愛のことば”というものを囁いといた。
【♂ 受け可能性、ZERO ♂】
(ただのネタ)
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