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27.バレちゃった?

「今夜は愛理ちゃんたち来るからさ、風呂早めに行かね?」 「女の子はお風呂長いと思うよ。でもまあ早めに行っといた方がいいかも」  修学旅行最後の夜ってことで、愛理ちゃんと梨奈ちゃんがオレたちの部屋に来ることになってる。一応、異性の部屋は立ち入り禁止ってことになってるんで、これはナイショだ。バレたらめちゃめちゃ怒られると思う。  愛理ちゃんたちは、布団に寝てるような細工をしてから来るって言ってた。同じ部屋のコたちにも協力してもらうんだって。そんでそのままオレたちの部屋に泊まってく予定。  4人部屋、ベッドが4つ。そのうちのひとつを愛理ちゃんたちに貸すことになってる。そしてその貸すベッドってのがオレのだ。 「こん中だと智が一番小さいからな」  雅人のそんな言葉で決定。そりゃあ4人の中では一番小さいけどさ、信一とそんなに変わんないじゃん。なんかその判断基準が悔しい。  ベッドが無くなったオレは誰と一緒に寝るかって言ったら、そこはやっぱ亮介っしょ。最初は小さい順でオレと信一がって雅人が言ったんだけど、梨奈ちゃんに悪いとか言ってごまかした。それにそんときの亮介の目がちょっとヤバかったし。 「んで? やっぱり今日もシャワー?」 「そのつもり」 「オレも今日はシャワーでいいや。大浴場は昨日入ったし」  そんなカンジで、雅人と信一は大浴場へ向かって行った。 「亮介ぇ……、オレもおっきい風呂入りたかったよ」 「ゴメン……」 「まあいいや、とっととシャワー浴びてくる」  文句言っても今更だよな。オレはシャワーを浴びるべく、部屋についてる小さな風呂場に向かった。一応小さい湯船も付いてるけど、面倒だからシャワーで済ましてる。  パパッと服を脱いで、お湯を出したとき、亮介が入ってきた。 「えっ、亮介っ、さすがにマズいっしょ」 「今なら大丈夫だって。今夜同じベッドで寝るとか思ったらさ、なんかガマンできなくなってきたし」  そう言ってキスとかされちゃったら、もうオレもダメだった。 「ぁああ……、ああっ、亮介ぇ、もう、もう来てっ」  ボディソープのぬめりを纏った指がオレの中に入ってきてる。その指はオレの中のいいところを刺激していて、息も絶え絶えになる。でも足りない。指だけじゃ足りない。もっと太くて長いもので、奥までカンジさせて欲しい。 「亮介、亮介ぇ、早く、ぁぁ亮介の、来てぇぇ、っああぁぁぁぁ―――」  シャワーの湯気が立ち込める中、壁に手を付いた状態でオレは後ろから亮介に貫かれた。途端に全身が沸騰し鳥肌が立ち震えがきた。脚に力が入らなくて、繋がってなかったらそのまま崩れ落ちたと思う。 「智、おまっ……、入れただけでイったんか」 「あ……っ、はぁ、っあぁ、オレ、なんか、なんかヘン。いつも、より、感じ、ぁあっ、るっ」  今まで以上に感じる。どうしちゃったんだろ? お尻の穴が締まって亮介のをぎゅうぎゅうに締め付けてるのがわかる。でも自分では緩めることができない。全身ガクガク震えてて痙攣してるみたい。感じながら感じるって、どぉゆうこと? 「あっ、ダメッ、また、来るっ、いっぁぁああああっ」  亮介はほとんど動いてないのに、またイってしまった。おかしいよ、今日のオレ。 「智、智、今日どうしたの? すっごい締め付けてくる」 「ごっ、ゴメッ、ああっ、ゆるめ、れっ、ないっ、んんっ」 「嗚呼、オレもイキそ……」  亮介がイッたとき、オレもまたイってしまった。  腰砕けだ。亮介に支えてもらってなかったら、そのまま床とコンニチハしてた。 「後ろだけでイってた。オレ今日全然前触ってなかったし」  そんな言葉をボーっとしながら聞いてた。そうなのかぁ……って。でも、考えてみたらそんなの初めてだ。オレの身体、だんだん変わってきてるのか?  その後オレはもう一回イった。亮介が出したものを掻き出してもらってるときに。感じまくってて自分でもおかしいと思う。  感じすぎ、イキすぎの結果どうなるかと言うと……、ハイその通り、全く動けません、自分で身体が洗えません。結局亮介に全部やってもらって、今はベッドの上だ。つまり、寝たきり人間が介護してもらってるってな状態。ベッドに腰掛けてる亮介に頭を撫ぜられながら、いつの間にか眠ってたみたいだ。  そんなに長時間寝てたワケじゃないと思う。ちょっとウトウトしたくらいなのかな? ぼそぼそと話す声がしたような気がして、オレは目を開けた。あ、いつの間にか愛理ちゃんと梨奈ちゃんがいる。 「智クン起きたんだ。おはよ♪」  目が合った梨奈ちゃんが、そう言ってきた。 「えっ、もう朝なの?」 「アハハ、まだ夜だよー。ビックリした?」  うん、ビックリした。せっかくの修学旅行最後の夜を、まるっと眠っちゃってたら悲しすぎるもん。  まだちょっとボーっとしてるけど、とりあえず身体を起こしてみた。うん、大丈夫だ。なんとか動けるみたい。  みんながオレの寝てるベッドのそばにやってきた。亮介は後ろに回りこんで、背中からオレをがっちりホールド。ふたりだけのときよくやる体勢なんだけど……。えっ、何で? みんながいるのに何で? 慌てて逃げようとしたんだけど、がっちりホールドされてて逃げれません。って言うか、何でみんな何も言わないの? 「ゴメンな、智。オレたちのこと、バレちゃったから」  何とかこの体勢から逃れようとしていて、最初亮介が何言ってるのかわかんなかった。 「バレ……、えっ?」  思考停止。えーっと……。

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