4 / 19
Ⅰ どうして、こんな出逢いしかなかったの?③
琥珀の液体が流れる床に『それ』は頭から落ちた。
否。
最早、人型を留める力も終 えた躯 は、異形の陰をグツグツ泡立たせて消滅する。
跡形もなく。
リンリーのなれの果てだ。
なにも残さず、遺 す事なく消えるのがお前達。
『生』の理 から逸脱し、管理を強いる思念の侵攻は、世界の調和を根底から覆した。
この世界の平和と秩序を守る我らとは、決して相容れぬ異形の者よ。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
4 / 19
ともだちにシェアしよう!