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Ⅰ どうして、こんな出逢いしかなかったの?③

琥珀の液体が流れる床に『それ』は頭から落ちた。 否。 最早、人型を留める力も(つい)えた(からだ)は、異形の陰をグツグツ泡立たせて消滅する。 跡形もなく。 リンリーのなれの果てだ。 なにも残さず、(のこ)す事なく消えるのがお前達。 『生』の(ことわり)から逸脱し、管理を強いる思念の侵攻は、世界の調和を根底から覆した。 この世界の平和と秩序を守る我らとは、決して相容れぬ異形の者よ。

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