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Ⅱ 運命を閉じ込めて③

「君には家族ができたんだよ」 「ブラックは俺の家族じゃないのかッ」 君の声が、鼓動に触れる。 鼓動を熱くする。 いけないよ、私に近づいては。 私は君に触れない。 「リンリー側の人間を、君は家族にするのかい?」 「家族だよ、ブラックは俺の!皆がいても、ブラックの代わりはっ」 「私にとって、君の代わりはいるんだけどね」 「どうして、そんな事を言うんだよッ」 「来るな、と言った。付いてきた君が悪い」 「俺は悪い子だよ!だから………………お仕置きしてください。ブラックに……お仕置きされたい……です」 「なるほどね。淫乱な愛人だ。体が欲しいかい?体が忘れられないかい? 私の巨根が欲しくてたまらないのかい?」 「……欲しい、です。ブラックの大きな」 「大きな、なにかな?」 雨よりも大きな雫が、君の瞳から零れた。 「言わないとあげないよ」 「………ん、こ」 「聞こえないね」 「ちん……」 「『ちん』の後は?」 「………………こ」 雨が苛む。 「ちんこー!!ブラックのでかちん。大好きなデカマラぶっ込んでーっ!!」 「よく言えたね。……口にはばかるのも恥ずかしいワイセツな言葉を」 木陰に君を引きずり込む。 手を使わず。 リンリー側の私には、風を操るのも造作もない事だ。 ここなら幾分、雨も凌げる。 「しゃぶりつきたまえ。欲しいんだろう?私から君には触れないよ」 マントから出した猛々しい昂りに、ピンクの可愛らしい唇が吸いついてくる。 跪いて、全部飲み込むのは不可能なのに、怒張して天を仰ぐソレを健気に喉の奥ギリギリまで受け止めようとする。 「アッアッアッ」 我慢できずに、自分自身に伸ばした手が盛り上がったソコを扱く。興奮して、私を悦ばせてしまうね。 「気持ちいいよ、クチマンコ」 苦しげに私を咥えて、雄を含んで舐めて、腰を振って、頬を紅くして頬張る君を見下ろして……私は微笑んだ。 君をこんな風にしてしまったのは、私だ。 可哀想に…… 「最後のミルク、この味を覚えておくんだよ」 君が好きになったのは……

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