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愛について~Eros~ 🍄前編 -《side》BLACK -
「ワワっ!」
私を起こすのは小鳥たちの囀りではない。
驚いた君の声は、私を起こすに十分だ。刺激的な朝だね。
そんな声を上げた君は、お目々パッチリ見開いているのかな?(´⊙ω⊙` )
「なんでっ、ブラック!」
どうしてかだって?愚問だよ。
「ここは私のベッドだよ」
「ちがう」
「違わないよ」
君は寝惚けているのかな?
「ベッドに潜り込んできた君を添い寝してあげたろう」
「そうじゃなくってーッ!!」
「おやおや、ほんとにお目々パッチリさんだね」
チューっ♥
「私は寝惚けているようだ」
君を押し倒してキスしてしまうのも、寝惚けているせいだよ。
可愛い君がいけない。
(朝起きたら隣にいる私の寝顔に、興奮したのかい?)
(それとも一晩中、腕の中に君を包んでいた事に?)
いつもの添い寝なのに、朝、起きた君を驚かしたくてもっとイケナイ事をしそうになってしまうね。
チュッ♥
「ワワワっ!」
「どうしたんだい?」
少し心配になってしまう。
二度目のキスで、君は甘えてくるのに。今朝の君はいつもと違う。
バタバタバタ
腕の中で胸をパンパン、足をモジモジ
拘束を外そうとする君だけど、力でかなわない事くらい寝起きだって理解できるだろう。
君の抵抗くらい簡単に封じられる。
三度目のキスだって容易いけれど、いつもと違う君が心配だ。
「お願いっ、ブラック。離して」
「離さないよ」
「離して」
「ダメだ」
本気の抵抗だ。
だったら、ますます君を離せない。
モジモジモジ
……ん?
なぜ、足をモジモジさせてるんだ?
「ピンク……」
アァ!
安堵の溜め息をついた。なるほど、そういう事か。
「言わないでっ」
「夢精だね」
「言わないでって言ったのに!」
胸に顔をうずめてパンパン叩く君が愛らしい。
真っ赤な耳を食べたくなってしまう。
「にぉい~……」
可愛いな、そんな事を気にして。
「いいんだよ。おパンツ脱ごうね」
「でも」
まだモジモジしてる。
「ズクズクで気持ちわるいだろう。……おや、パジャマにまで染みてしまってるね」
不意に股間に伸びた私の手に、ピクンっと君の肩が揺れた。
そんなに驚かなくてもいいだろう。
君は私のものなのだか。
「いっぱい出たね♪」
「ブラックのばかぁッ」
「おいおい。ひどい君だ」
「ブラックが変な事言うから!」
涙目で腕の中、私を見上げてくる。
「俺っ、俺っ」
「たくさん精子がお外に出て、ビックリしてしまったんだね。
大丈夫、落ち着くんだよ。私だって経験ある事だよ」
「ほんとっ?」
途端にキランっ
パッと両目が輝いた。
「ブラックも夢精したの?」
「なんの事だい?」
「経験あるって。ブラックも夢精するんだ?」
「私はしないよ」
「………………え??」
「夢精の経験はないね」
「でもさっき、経験ある事だって~」
「誰だい?そんな事言ったのは?」
「………」
「………」
「ブラックの嘘つきー!!」
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