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★〔5/6ゴムの日記念〕★ムキー〔後編〕 【完】
「泣かないでくれ」
「アゥ~」
「まだヒリヒリするかい」
ちがうよ、ヒリヒリ大丈夫。
俺のアソコがあなたの中で大きくなって、それが……
今までと全然ちがうんだ。
舌が絡みついてくる。逃げても逃げても追ってくる。
口腔に熱棒を押しつけて、追い詰められた竿を根元からニュルリ、と……
舌に巻き取られる。
剥き出しの先端が苦しくて、もどかしくて。きつく吸われる度にドクドクする。
心臓が先っぽに入ってるみたい。ドクンドクン!
あなたに囚われた初めての先っぽが、もっとあなたを求めている。あなたに触られて、絡めとられたい!俺……やらしい俺になってしまった。
(初めての場所、あなたに触れられて……嬉しいんだ……)
「気持ちいいね。皮、全部剥けたよ」
「フぅーフゥー」
ブラック……
あなたの名前を呼びたいのに。もっとあなたを感じたくて。なのに言葉にならない。
ゾクゾク、感じた事のない快感が背筋を這い上る。
あなたの中で、まだ完全じゃない大人の雄が、あなたの口内を蹂躙する。
俺自身を守る大事な皮……なくなっちゃった。
どうしよう。
見られたら、どうしよう……
小さいけど、あなたと同じ形になった雄を見られるのが無性に恥ずかしい。
「まだヒリヒリするかい?大丈夫……痛くないよ、大丈夫」
もう痛くないのに。痛くないって言えない。
俺、嘘つきだ。
(嫌いにならないで……)
「痛くしてごめんね、大丈夫だよ」
あなたは不器用で……
ほんとは、どう接したらいいのか分からないんだよね。
(だって、あなたは子育てなんかした事ないもん)
身寄りのない俺を引き取ってくれて。
今だって、俺を……
舌が一生懸命、俺を吸ってくれてる。
器用な癖に、変なところが不器用で……
肝心なところで、いつも不器用なあなたが……
(好き)
大好き。
大好き、ブラック
小刻みに震え出す。
気持ちよくて、体が小刻みに。腰の動きが止まらない。
気づかれてしまうっ
腰振ってたら、もう痛くないことに。
気持ちよくなってしまってるの。俺の体、あなたに。
チューチューチュー
俺の体、恥ずかしい体で。気持ちよくなってるの、知らないからあなたはこんなに優しくしてくれるんだ。
チュゥチュゥチュゥー
献身的な優しさで俺を包んでくれて。
なのに。
だから。
俺が気持ちよくて興奮してるの知ったら、あなたは幻滅する。
チューチューチュー
なのに、俺ッ
気持ちいいのが止まらない。
「私を感じてくれて、嬉しいよ」
………………えっ
「アアァアアアーッ!!アヒァー!!」
思考に押し寄せる快感の渦に飲まれて、目の前が真っ白になった。
「ちんこ、気持ちいいね!」
あなたの声だけが、俺を俺に唯一繋ぎ止める楔。
「ちんこ、ちんこ~」
俺、なに言ってるの?声が、口が。勝手に!
「剥けちんになった君の可愛いおちんちんだ。亀頭ヌメヌメだね」
「きとぅ~、イイ!おちんちん熱いの!きとぅドクドクむけちんこ~」
「そうだ。剥けた君も可愛いよ!」
「ハウフー、むけむけちんちんーッ」
意識が白くはぜ飛んだ。
ガクガク、脚と腰震わせて。
瞼が重い。あなたの真意、いま一瞬だけ触れられたのに。
考えられないよ。
意識が白い快楽に飲み込まれて……そうして………………俺は………………
「射精はまだできないんだね。もう少し、大きくなったら付けようか」………
「ブラック!いま隠したの、なに?」
髪の毛モシャモシャ、体もワフワフ
フワフワのバスタオルにくるまれて、ブラックにお風呂上がりの体を拭かれている。
情けない事に一人で立っていられないのは、ブラックの無茶のせいだ。
キィッと睨み上げるけれど。
……チュッ♥
「おや?頬っぺた桜色だね」
「なっ」
「耳まで赤いよ。のぼせてしまったかな?」
「それはっ」
全部あなたのせい!
「これからは、下着の中でも剥いてるんだよ。そしたら剥き癖がつくからね」
………………
………………
………………
えぇーっと?
「……なんの話?」
「ちんこの話だよ」
フギャアァァァ~~!!
秀麗な顔でエロい話しないでッ
「エロくない!雄にとって大事なことだよ」
「だとしてもッ」
あなたは唐突すぎる。
俺の身にもなってくれッ
心臓バクバクだ。
「ヒリヒリしたら、いつでも私がチューチューしてあげるから。遠慮せずに言うんだよ」
「ムギャアァァァァ~~ッ!!」
このムッツリエロ保護者~~♠
「さ、剥いたままでおパンツはこうか!右足上げて」
俺は何歳だ。
おパンツくらい一人ではけるもん。
「次は左足だよ」
うっうっ、いい歳しておパンツはかされてる~((T_T))
「上手にはけたね!偉いよ!」
股間なでなでするな!
頭なでなでしろ!
「違うね。これは頭だ。君の亀頭を撫で撫でしてるよー♥」
訂正。
……ムッツリじゃない。オープンだ。
クッ、俺の保護者がエロいのは今更だ!
ムキー💢
「ブラック!隠したもの見せて!」
「なにも隠してないよ」
……あの時、そっとポケットに潜ませたのは『光る!すまちんくん。スリム(Sサイズ)』であった事は、もう少し後のお話♪
「私はね、嘘つきなんだ」
闇色の左眼に浮かんだ淡い雪の雫は、儚くて。俺を捕らえる結晶なんだ。
心はもう、離れられない。
離れたくない。
淡い雪の中に囚われていたいよ。これからも、ずっとずっと……
それが優しさでも、欲情でも。
儚くても。
俺をずっと捕らえてほしい。
それが俺の儚い希
……「儚い希にはしないよ」
耳朶をチュッ♥
声は口づけに消えた。
私は、優しさと下心が同棲する嘘つきだよ。
(嘘は明かさない。だって、そうでなければ嘘がバレてしまうだろう?)
君に嘘をつくよ。
嘘がバレないように、嘘をつき続けるんだ。
そしたら一緒にいられるね?
ずっと、これからも一緒だよ。
「見せて!さっき隠したやつ!」
「ダメ」
「見せてよ!」
「ダメったらダメ」
下心はちゃんと優しさで鍵をかけておかないとね。
「見せてってばー!」
「君が、パーフェクト剥けちんになったらね♪」
《おしまい♥》
「ねぇ、ブラック~」
「なんだい?」
「ハーフ剥けちんじゃ、ダメ?」
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