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スイート・ちんリウム
戦場では、油断は禁物。
敵に付け込まれないよう、弱点となる大切な存在は作ってはならない。
その掟を自分に課し、ずっと変態レンジャーとして戦ってきた。
それでも私は、この子のことになると余裕がなくなってしまうのだ。
「ピンク、うしろ!」
「え……?」
リンリーの汚らわしい腕に羽交い締めにされたピンクを見て、血の気が引いた。
すぐに助けに行かなくては!
変態レンジャーの司令塔という自分の立場も忘れて、飛び出しそうになった。
それなのに。
「ピンク、こんなにちんぽを光らせて……本当に反省しているのかい?」
「してる! 反省してるからぁ!」
私のベッドに頬を擦り付けながら、ピンクがいやいやと首を振る。
高く上がったお尻に隠れて半分しか見えないが、ピンクの頬にはいくつも涙の筋があった。
「ご、ごめんなさい! あいつのム・ナーゲがもっふもふだったからつい……あぁん!」
ピンクの窄まりに突き立っていたスプレー缶を、ゆっくりと回転させる。
持つ手に力を込めると、銀色のノズルが桜色の肛門に深く吸い込まれていった。
ノズルを引くと、ジュルジュルと耳障りな濁音を立てながらふわふわの生クリームがピンクの中に吐き出される。
「ブ、ブラック、つ、冷たいよぉ……っ」
「冷蔵庫で冷やしてあったんだ。マルーンの手作り焼き菓子に添えよう……とね」
「あ、いやだ、いやっ! なんかお腹がへんっ……で、出ちゃうぅ……」
薄紅色のちぢれ毛に覆われたピンクのアヌスが盛り上がり、白いとろみが流れ出てくる。
私は柔らかい尻肉を割り、割れ目に舌を這わせた。
綺麗に並んだ襞を左右に拡げながら侵入する。
舌先がひどく甘い。
「や、やあっ……ブラック! それ、やだぁ……!」
「でもこうしないとピンクはせっかくのクリームを出してしまうだろう?」
「んんっ……いやぁ、も、やだぁ……っ」
口ではそんなことを言いながら、ピンクの小さなちんリウムは輝きを失うどころかますます光度を増していく。
先代司令塔の忘れ形見。
最初は、この子がただただ哀れで仕方なかった。
でもいつしか――
「ピンク……お前は俺のものだよ……」
可愛くてたまらなくなった。
「ブラック……ちんリウム、してくれないの……?」
まいったな、これはお仕置きなのに。
そんな風にお願いされたら、今すぐにでも突っ込んでしまいたくなる。
「なにがほしいか言ってごらん?」
ピンクの葡萄色の瞳に、透明な涙がなみなみとこみ上げてきた。
「きちんと言えたら、ピンクの欲しいものをピンクの挿れてほしいところに挿れてあげよう」
黒いマントをはためかせた。
ピンクの視線が、僅かにずれた合わせ目に釘付けになる。
「ブ、ブラックの……」
「ん?」
「ブラックのでっかいのを……ここに、い、挿れて、ほしい……」
「うーん、それじゃあわからないな?」
昂ぶった自分のちんリウムで、ピンクのお尻をペチペチする。
あ……と切なげな声を上げ、ピンクはぽろりと丸い涙の粒を溢れさせた。
「ブラックのでかちんこを俺のおしりに思いっきりぶち込んでください……っ」
ああ。
素敵だよ、ピンク。
それでこそ私の恋人。
「ん、あっ……あ、あぁっ!」
私の先端が最奥にたどり着くと同時に、ピンクは全身を震わせた。
小さなペニスが膨らみ、勢いよく白濁を飛び散らせる。
「んっ……はぁ……はぁ、あ、あ、ああんっ! ま、待っ……あ、ん、んぅ!」
小刻みに痙攣する身体を抱き起こし、何度も腰を突きあげた。
快楽から必死に逃げようとする細い腰を、強く引き寄せる。
無駄だよ。
君はもう、私からは逃げられない。
「あっ……ブラック……すきっ……すきぃっ……!」
そうだ。
もっと溺れるんだ。
もっともっと私に溺れて、ム・ナーゲなんてどうでもよくなってしまえばいい。
「ブラック……だめっ……また、また……っ」
ピンクが全身で二度目の限界が近いことを知らせてくる。
愛おしい。
私は可愛い恋人の可愛いちんぽを握りしめ、囁いた。
「愛してるよ、俺の――俺だけのピンク」
fin
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