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第3話

凛side それから春休みに入り…。昨日、休みが終わった。今日は高校の入学式だ。 「はよー。凛、お前寝癖ついてるぞ」 「はよ。まじで?直してよ」 「は?こんな酷いの治せるわけないだろ。馬鹿か。ちゃんとしろよ入学式だぞ?」 僕の幼馴染で恋人の蒼葉 縢は口が悪い。ほとんどは照れ隠しだが、初対面の人には分からないし、分かりづらいだろう。 それに見た目も、白い髪にピアス。目は黒…。黒っぽい服をいつもきてるし、半袖とか短パンとか着てるところは見たことがない。彼がアルビノだから、そう言った服を着れない事もある。 「ふはっ……何そんなに緊張してんの?寝癖、ついてないんだろ。話してないと、おかしくなりそうなくらい緊張してるから構ってくれって?」 「うっさい…。その通りだからなんか面白い話しろ。じゃないと怒る」 「ははっ…あははっ……。面白すぎか。いいぜ、なんか面白い話あったかな……」 高校は同じところを受けて二人とも無事に合格した。今日も黒いパーカーを着てフードをかぶってる…。太陽光に弱いのだから仕方ない。学校も許してくれたみたいだし、もともとそんなに校則がキツくないみたいだ。 二人でくだらない話をしながら学校に向かった。これからの生活が楽しみでもあり、少しの不安もあった。

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