7 / 18
第7話
縢side
凛に連れられて家に帰った…。家といっても凛の家なのだが…。風呂に入って出るといつも通り俺の置いていった服が置いてあり制服は綺麗に畳まれていた…。
「……凛」
「縢…。少し冷静になった⁇ ほら、飯。これなら食えるだろ?卵は甘めだ」
「…凛のは?」
「僕のもあるに決まってるじゃん。そこ座って食べよ。僕もう腹減って死にそ〜」
「…ん」
凛が作ってくれたのはオムライス。俺が一番好きな料理。トロトロふわふわな甘い卵とケチャップライス…。凛の作ったものが一番美味しい。
凛も俺も、家族と食事をした記憶は殆どない。成績を落とさないために勉強してて食べない凛と、家族から空気のように扱われている俺。当然ご飯は出てこない…。だからお互いに料理の腕は上がっていった…。
「凛。皿は俺が洗うから風呂入ってこいよ。それで、一緒に寝よ」
「分かった。先に部屋で待ってろ」
「…ん」
お互いに食べ終わり、皿を片付け、先に凛の部屋に行って待ってる。凛もすぐに風呂から上がってきて、同じベットで眠った…
緊張して眠れないと思っていたけど不思議と、ゆっくり眠ることが出来た…。
ともだちにシェアしよう!