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第6話
凛side
帰り道、疲れてしまったみたいでぐったりしている縢と手を繋いだ。そうしないとふらっと何処かに消えてしまうからだ。
昔から疲れると何処かにふらっと消えて、次の日まで見つけられない…。どこに行ってるのかわからないが、本人に聞いても無駄なことはかなり前に気づいた。
「疲れたな。縢、頼むからどこにも行くなよ」
「…んっ」
「手、絶対に離すなよ?それと今日はうちに泊まりに来い。今の縢は危ないからな」
「…ん」
こんな感じで話を聞いているのか分からないし、本人もふらっと消えた後の記憶が無いのだら、危険だ。そのため、こうなったら縢のことを出来るだけ監視してる。
「縢、風呂入るか?」
「うん」
「ならそれまでに飯作っとくな。どうせ何も食べてないんだろ?顔色悪いぞ」
「うん…」
家庭環境のせいか、ご飯や睡眠ですらあまりしない…。時々家に泊めて面倒を見ないと死んでしまいそうだ…。
まぁ、これからは合意を得るまで手を出すのを我慢する方が大変になるだろうが…。
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