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彼に愛されて
やがて、愛欲でヌルヌルに滑る蜜口に彼の灼熱の塊が挿ってきた。
【・・・卯月さんの、おっきいの・・・お腹に入ってくる・・・】
「未知のナカ、すごく熱くて、気持ちいいよ」
馴染むまで辛抱強く動かないでいてくれた卯月さん。
ゆっくりと腰をつかいだした。
クチュクチュという淫猥な音と共に、彼の荒い息遣いが部屋の天井に響きわたる。
【あぁ・・・ん‼】
奥を彼の雁首がグニュリ、グニュリとこねくりまわす。
あまりの気持ちよさに、彼の首にしがみつき、声が嗄れるまで散々泣かされることになった。
どんな夜でも明けない夜はなく、毎日必ず朝は来るわけで。
あぁ、どうしよう。
ベットからドアの前まで何度往復したことか。一太をほっといて、卯月さんと・・・昨夜のことを思い出すだけで、顔から火が出そうになる。
何事もなかったようにドアを開ける勇気がなかなか出ないでいた。
そしたらドアが勝手が開いて。
橘さんが入ってきた。
「おはようございます。なかなか起きてこないので心配しましたよ」
有無言わさず一太を押しつけらて、さぞかし怒っているかと思ったけど。
良かった、いつもの橘さんで。
「未知さん、あのバカをあまり付け上がらせないで頂けませんか?一太くんに、おじちゃん、ママの声を聞いたんだぞ、いいだろうと朝っぱらから自慢してまして。一太くんの機嫌を直すの大変だったんですから。何事も最初が肝心ですよ。年上だからといって遠慮する必要は全くありませんよ。甘やかせず、厳しくして下って結構ですので」
早口で、矢継ぎ早に言われて、頷くだけで精一杯だった。
「ちなみに卯月は、一太くんとちゃんと仲直りして、仲良く手を繋いで仕事に向かいました。今日一日面倒をみるそうです。未知さん、体、大丈夫ですか?仕事に支障が出ない程度に抑えろと卯月には忠告したんですが、朝方まであなたの泣き声が聞こえていましたから」
やっぱり恥ずかしい声、聞かれていたんだ。
耳まで顔が火照って熱い。
どんな顔して橘さんを見ればいいんだか分からず、俯くしかしかった。
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