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彼に愛されて

【卯月さん‼】 汚いから、吐き出して!言うよりも先に、昂然とした笑みを称え、ごくりと喉元を鳴らしながら飲み干す彼。 「未知のはすべて、夫である俺のモノ、だろ?こっちも可愛がってやらないと不公平だな」 情欲に満ちた眼差しを割れ目へと向けた。 【ちょっと、待っ・・・】 足の付け根に彼の手が置かれ、更に大きく開脚させられた。 「綺麗な色だ。すごく甘い香りがする」 固く閉じる花弁に軽く口付けをし、指で左右に開くと、ぬるっとした彼の舌が入り込んできた。 【はっ、あぁ、ん・・・】 女性経験に長けた彼の口淫は巧みで、あっという間に体が昂っていった。 「すごいな、蜜が次から次に溢れてくる」 【やぁ、ん・・・だめ‼】 花弁をジュルジュルと音を立てて強く吸われ、背が大きく反り返った。 「未知は感じやすいんだな」 微かに口角を上げる彼。 「もっと気持ちよくさせてやる。ここが誰のものか、しっかり教えてやる」 れろれろと奥の淫芽を舐め回しはじめた。 【あっん、あぁ・・・っ】 肉芽を摘ままれ、甘く歯を立てられれば、強烈な愉悦が止めどなく何度も押し寄せてきて。 ヒクヒクと痙攣しながら、身を震わせて咽び泣いた。 【卯月さん‼】 「未知、意地悪してゴメンな。お前の兄につい焼きもちを妬いてしまったようだ」 喘ぎ声を噛み殺し身悶えていたら、彼がゆっくりと体を起こしてきた。 こめかみに、瞼に、鼻に。 触れるか触れないくらいの優しい口付けが降る。 「橘から聞いていると思うが、子供を作るためとはいえ、今まで何十人と女を抱いてきた。でも、未知に出会ってからは一人も抱いていない。信じて貰えないと思うが」 言いにくいことを包み隠さず正直に告白してくれた。 「出来たら最後までしたい。イヤならいいよ。無理しなくても」 頬を撫でてくれる彼の手は大きくて温かくて。 胸がジンと熱くなった。 「・・・へ・・・き・・・」 頷いて微笑み返した。その瞬間、目を大きく見開く彼。 「愛してるよ未知」 蕩けるくらい甘い声で囁かれて。 下肢に滑り落ちていった彼の指が、ふたたび花弁を掻き分けて入り込んできた。

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