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番外編 新たな波乱の予感
「あっ、そうだ。カレンが遥琉に会いたがってたわよ」
【カレン・・・!?】
初めて耳にする名前だった。彼の知り合いかな?
「千里、それ以上は言うな」
「えぇ~~!何で」
急にそわそわし始める彼。
「未知、頼むから今のは聞かなかったことにしてくれ」
言われてまずいことでもあるのかな?顔をぉーと覗き込むと、額が汗でびっしょり濡れていた。
【・・・ひぁ・・・ン・・・!】
その汗を拭ってあげようと手を伸ばしたら、指が奥まで一気に挿入され、ビクンと腰が大きく戦慄いた。
【はるさん、待って!お願いだから!】
蜜を指に絡め、ナカを何度か擦られただけで、クチュクチュとそこから水音がしてきた。
【千里さんに聞こえちゃうから・・・だめ・・・】
顔から火が出るくらい恥ずかしくて。彼の肩にしがみつき顔を埋めた。
「あのさぁ遥琉」
呆れたようなため息が聞こえてきた。
「未知、カレンはね」
え⁉これって心さんの声だよね。
ちょっと待って‼
全身の熱が一気に沸点に達し、汗が噴き出した。
「遥琉のもと愛人。すぐにバレるんだもの別に隠す必要ないでしょう」
二人を無視してやり過ごそうとしていた彼の動きがぴたりと止まった。
心、お前なぁ・・・ぶつぶつと何やら一人言を言いながら、静かに指を引き抜いた。
そのとき、ふぅ・・・んっ・・・肩が震え、甘い声が漏れそうになり、慌てて飲み込んだ。
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