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番外編 新たな波乱の予感

「遥琉、もしかしてお取り込み中?」 「分かってるならいちいち聞くな」 「未知の体が空いたら、少し貸して欲しいんだけど、ダメ?」 障子越しにごく普通に会話を交わす彼と千里さん。 力の入らない身体を彼に預け、情交の余韻に浸る間もなく、汗と蜜でぐじゃぐじゃになった体を彼が濡れたタオルで綺麗に拭ってくれていた。 「ちょっと話しがあるの。アタシじゃないわよ。ダーリンが」 「笹原が!?」 彼の手がピタリと止まった。 「アタシもよく分かんない」 「・・・分かった」 やや間を置いて言葉を返すと、再び手を動かしはじめた。 【遥琉さん、そこはいいから】 体の中心に手が伸びてきて、慌てて膝頭を擦り合わせた。 「なんで!?ここも綺麗にしないとダメだろ?」 何度もイカされて、その余波でまだ体がピクピクしてるのに。触れられたら、多分また訳が分かんなくなっちゃうから。絶対、ダメ。 ブンブンと首を横に振った。 それなのに彼ったら・・・ 【・・・やぁ・・・】 僕の反応をむしろ楽しんでいるのか、強引に膝を割ると、濡れたタオルで縮こまる陰茎を拭きはじめた。不埒な指は、お互いが放った蜜でぬるぬるに滑る割れ目へとそっと伸びていった。 【はるさん、だめ、そこジンジンしてるから】 必死で首を振り、彼の胸元を両手で押した。 「未知のナカ、すごく熱い。とろとろに蕩けきってるね」 【指、入れちゃ・・・だめって・・・またおかしくなっちゃうから・・・あっん・・・!】 ぐいと一番長い指が挿ってきた。 「遥琉~~あんまりしつこくすると未知に嫌われるわよ~~ねぇ、聞こえてる?」 千里さんの甲高い声が聞こえてきて、慌てて両手で口元を押さえた。

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