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番外編 波紋

翌日ーー 「柚原、うちの 娘に変なことを教えるな」 「 だって、優璃がままたんなのに、おじちゃんは変だろ」 「だからといって、ぱぱたんと呼ばせることはないだろう。年を考えろ」 一太も遥香もすっかり柚原さんが大好きになったみたいで、ゆずはらのおじちゃんあそぼって、姿を見つけるとぱたぱたと駆け寄っていくようになった。 柚原さんは、遥琉と同じ無類の子供好きなんですよ。40才になっても中身は10才の子供のままなんです。困ったものです。 橘さんがそんなことを話していたっけ。 「ぱぱたん……!?」 首を傾げながら柚原さんをじーと見詰める遥香。 「ゆずはらのおじちゃんとままたんは、ハルちゃんのパパとママみたく結婚したんだよ。だから、ぱぱたんって呼んでくれると嬉しいな」 うん!!純真無垢は遥香はにっこりと微笑んで、おっきな声で、ぱぱたんってさっそく呼び始めた。 一太には、ゆずはらのおじちゃんじゃないよ、りょうおにいちゃんって呼んでほしいなと頼み込んでいた。 彼も、度会さんも、おにいちゃんって呼ばれる年じゃないだろうがって、呆れて苦笑いを浮かべていた。 そんな和やかなムードが一転する出来事が起きたのは、その日の夕方。 速報として第一報を伝えたのは夕方のニュース番組だった。

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