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番外編 かけがえのない大切な家族とともに生きる
【お願いだから……中……ぐりぐりしないで……】
口をだらしなく半開きし、喘ぎ悶えながらぶんふんと首を横に振った。
「可愛すぎだろそれ」
【あぁっ……ん……っ】
快楽を覚える場所に彼の指が触れてきて、ぐいっと押されると、自然と指を締め付けていた。
二本、三本と増やされ、抉じ開けるように肉襞をグニュグニュと擦り上げられ、爪先まで痺れるような快感に喘ぎ泣いた。
「すごいな、熱くて、蕩けきってる」
中に入っていた指がズルリと抜かれ、代わりに屹立した彼の雄をあてがわれた。
「そのままゆっくりと腰を下ろせるか?」
うん、と小さく頷き、浴槽の縁に手を置こうとしたらつるっと手が滑り、一瞬だけバランスを崩した。すぐに彼が腰を支えてくれたから事なきを得た。
でも……
太々と張り出した亀頭が、後ろの蕾でなく、前の割れ目にすぶんと入り込んでしまった。
え!……?何で!?ちょっとそこじゃないから!
慌てて腰を浮かそうとしたら、
「未知は欲張りだね」
ニヤリと笑われ、そのまますとんと腰を落とされた。
【やっ……あっ……あぁっ‼】
自重で彼の雄が体奥まで一気にずぼずぼと埋まっていった。
「未知、愛してるよ……本当は時間をかけてじっくりと君の甘い声を堪能したいんだが、生憎あまり時間がない。しっかり肩に捕まってろ」
言われたまま体を捻り右腕を彼の首に回すと、ゆるゆると腰を動かし始めた。
お腹の子たちを気遣ってか、激しく突き上げることも、ガンガンと責め立てることはしなかった。
【あーーっ……!】
やがて胎内で彼の雄が大きく震え、ぴゅっと熱い飛沫がほとばしった。
「ちょうど十分だ。一太と遥香のママとパパに戻る時間だ。未知、わがままを聞いてくれてありがとうな」
【ううん、僕の方こそありがとう……】
迎えに来た橘さんが呆れるくらい、彼と何度も口付けを交わし、互いの愛を確認するようにいつまでも抱き合っていた。
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