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番外編 お祖父ちゃんとりーさん
「大丈夫か?怪我は?」お祖父ちゃんが血相を変えて駆け寄ってくれた。太惺と心望の無事を確認すると安堵したのか胸を撫で下ろしていた。
「遥琉・・・・さんは?」
聞きたいことが山のようにあった。
彼が胸を撃たれて亡くなったって・・・・本当なの?僕達家族を残して先に逝くなんて絶対に有り得ないから、真沙哉さんに何を言われようが信じなかった。ううん信じたくもなかった。
それに柚原さんも彼を助ける為にかなりの深手をおったって聞いたけど・・・・本当なの?
「安心しろ遥琉も柚原も生きてる。まぁ、怪我はしているがな。アイツらに言わせるとこんなの掠り傷だって笑って一蹴するだろう。遥琉はな、未知達を助けるため、舎弟たちの制止を振り切り単身乗り込む気でいたんだ。でも、一太に、ママが帰ってきたときパパがいなかったら、ママもハルちゃんもここちゃんも、たいくんも寂しくて泣いちゃうよ。パパがいないって一番悲しむのこの僕だよ、そう言われてな・・・・だからこのおいぼれが代わりに乗り込んだって訳だ。リーと真沙哉と決着を付けなきゃ死んでも死にきれんからな」
並々ならぬ決意を秘め僕の手からナイフを取ると柄をぎゅっと強く握り締め、真沙哉さんやリーさんと静かに対峙した。
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