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番外編 ダオレン
「あゆさん、ハルちゃんとたいくんとここちゃんもま~~ぜて」
パパと亜優さんがかくれんぼうして遊んでいるとでも思ったのかな?
遥香が太惺と心望を連れてひょっこりと現れた。
ーその声は……遥香か?おじちゃんが誰か分かるか?ー
「え~~とぉ。わかんない」
恥ずかしそうにモジモジしながら、エヘヘと愛想笑いを浮かべた。
ー全然会ってないんだ。忘れてしまっても仕方ないなー
「あ、そうだ‼ハルちゃんおもいだしたよ‼ささおじちゃんでしょう?」
ー正確には笹原だけどね。遥香、久し振り。ママとままたんのお手伝いしてるか?ー
「うん‼」
ーそうか、偉いぞ。早く姪に代われってやかましいのがひとりいるから代わるなー
挨拶もそこそこに次に電話に出たのはお兄ちゃんだった。
ーあ、ゆうくんパパー
遥香が太惺と心望もいるよと答えると、裕貴代われ。は?なんでだ。電話の取り合いがはじまった。
ーたく、なにしてんだか。玲士、亜優とさっさと話せ。愛想を尽かされても知らねぇぞー
呆れたような遼成さんの声が聞こえてきた。
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