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番外編おっぱい星人
「なんで泣くんだ。パパも泣くぞ」
彼に代わった途端、心望がまたギャン泣きをはじめた。
「ママと違って胸は柔らかくないし、ごつごつして固いし、感触が違う、甘いミルクの匂いもしない、寝心地が悪いってな。分かるよ、パパもここちゃんと同じでママの腕の中が一番いい」
何やらぶつぶつと呟きながら、縦に抱っこしたまま、自分の胸と心望のお腹がぴたっと密着するように抱き直すと、反り返って泣いてもいいように、おしりと首あたりを両手でしっかりと支えた。
「未知、携帯が鳴ってる。悪いが出てくれないか?」
彼に言われるまで全然気付かなかった。すぐ目の前にあったのに。
「おそらくりんりんからだ。奈梛も夜泣きがひどくて寝かし付けるのが一苦労だと言ってたんだ。寝たと思って下に寝せるとギャン泣きしてしばらく泣き止まないらしい。気付いたら朝になっていることもしょっちゅうみたいだ。俺より寝かし付けのプロに聞いたほうが手っ取り早いって言ったんだがな」
「鳥飼さんもフーさんもほとんど寝てないんだ。体、壊さないかな?」
心配で胸が傷んだ。
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