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番外編 お泊まり会

「大変だったみたいですね。未知さんと子どもたちに怪我がなくて安心しました」 遥香と幸ちゃんと一緒に橘さんが帰ってきた。 「一太たちそろそろ学校から帰ってくる頃だから家に帰ろうと思うんですが……」 「警察の現場検証が終われば規制線が外れ中に入れるとは思うんですが、警察やらマスコミやらがうろうろしてますからね。子どもたちにもう二度と怖い思いをさせたくありませんからね」 「それは僕も一緒です」 「たまにはお泊まり会なんていいんじゃない?まだ六月なのに毎日ムシムシして暑いんだし、寝ようと思えばどこでも寝れるわ。ハルちゃん、みゆちゃんお帰り」 仲良く手を繋ぎ帰ってきた遥香と幸ちゃん。幸ちゃんはお姉ちゃんってまだ言えないから、ねぇーたって言いながら、両手を広げたチカちゃんの腕の中に我先にと飛び込んでいった。 「チカおねえちゃんあそぼ」 「あちょぼ」 「なにして遊ぶ?」 チカちゃんが二人を連れていってくれた。 「てっきり私は、シェドと血の繋がった姉弟だと知り、ショックを受けていると思いましたが……」 「ついさっきまで千里さんや度会さんと電話で盛り上がっていたんですよ」 「千里もたまには役に立ったんですね。良かった」 橘さんの視線がふと庭へと向けられた。

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