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番外編 思わぬ反撃
「未知か?未知は……えっと……」
「正直に言えばいいじゃん。遥琉と人目を憚らずイチャイチャタイムしてるって」
ーわぉーー、縣兄弟といい、遥琉といい、真っ昼間からラブラブしてるのね。いいなぁ~~ー
「非常事態だかな」
ー縣兄弟も、遥琉も、目の前に甘くて美味なご馳走があるんだもの。我慢出来る訳ないじゃんー
「それもそうだな」
ーでしょうー
恥ずかしくて身の置き場にほとほと困った。それなのに彼ったら。
「恥ずかしがってる未知をこうして下から眺められるのもこれまた一興。頬っぺと耳朶が赤くて愛らしい。ますます好きになった。こんなにも俺を夢中にさせたんだ。それなりのご褒美をもらわないと」
真面目な顔で、歯が浮くような台詞をさらりと口にした。
ーじゃあ、さぁ、アタシとチカのチューをあげるー
「いらねぇよ」
ー 人妻になった可愛い妹たちがチューしてくれるって言ってんだから素直にはいって言いなさいよー
「蒼生と国井にぶっ殺される」
ーうちのダーリンはそんなことはしませんー
「うちのダーリンもだよ」
思わぬ反撃を受けて彼は早々に白旗をあげた。
本部の会合で上京する際はチカちゃんを連れていく。2人から頬っぺにチューをしてもらう、二つのことを約束させられてしまった。
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