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番外編 朝からドキドキの連続
「シェドと緑竜のDND型は喉から手が出るくらいサツが欲しがっている。教団や黒竜絡みで闇から闇に葬られた未解決事件が山のようにあるからな。一気に解決することが出来ればおのずとサツへの信用度が増すからな」
「今のシェドさんは影武者で、本物のシェドさんは暗殺を恐れて雲隠れしているって、どっかで聞いたような。うろ覚えだけど……」
「だから取り巻きの連中が幅をきかせて、好き放題しているんだろう。金が絡むと本性が出るから人ってやっぱり怖いな。金は魔物だ。人生や性格そのものを変えてしまう。かけがえのない家族と大切な組員と平々凡々、何事もなく、平和なのが一番。だな」
「パパ!いこーー!」
おめかししてお気に入りのリュックを背負った遥香がバタバタと彼めがけて走ってきた。
「なぁ、遥香。たまにはパパと二人きりでデートでもすっか?」
内心断れないかドキドキしながら、幼稚園から帰って来た遥香に声を掛けた彼。返事はもちろんオッケー。よっしゃー。まだ嫌われてない。良かった。小さくガッツポーズをしていた。
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