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番外編 朝からドキドキの連続
本当は今日家に帰るつもりでいたけど、今週いっぱい度会さんと紫さんにご厄介になることになった。
帰りたくないと珍しく駄々をこね押し入れに立て籠ってしまった遥香に一太がじゃあ、こうしようと提案したのは、子どもたちにおうちに帰りたい人、ここにいたい人と聞いて、手が多く上がったほうに決めるというものだった。
結果は全員ここにいたいだった。
太惺と心望もお兄ちゃんとお姉ちゃんたちの真似をして得意気な顔で両手を上げていた。
「もしかしたら渋川から連絡が入るかも知れない。そのときは代わりに聞いておいてくれ」
「うん、分かった」
フルーツタルトのお店に連れていってやる。一緒にお茶しような。彼が遥香とそんな話していたら、青空さんが蜂谷さんの手を掴み割り込んできた。
あまいものには目がない青空さん。地獄耳だから迂闊なことは言えないと彼が反省していた。
青空さんと蜂谷さんは、遠くから彼と遥香を見守ることと、人様の前であまりイチャイチャしないことを条件に連れていってもらえることになった。
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