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番外編青空さんは子どもたちにモテモテ

「マスクをして眼鏡を掛けているから分かりにくいが、右の目尻に黒子があるか確認してくれと鞠家に頼んだみたいだ」 「ヘェ~~」 蜂谷さんと森崎さんが手分けしてドリンクバーから飲み物を運んでくれて。久弥さんが僕たちの前に置いてくれた。手伝うと心さんと一緒に蜂谷さんたちに言ったけど、 「姐さんと客人は座っていてくれ。これはオヤジからの命令だ。その気持ちだけありがたく受け取っておく」 やんわりと断られてしまった。 青空さんはジャパニーズティーこと抹茶がいまだに苦手みたいで、克服すべく食前に注文した抹茶パフェミニサイズを食べていた。 「もう少し旨そうな顔をして食べれないのか?」 「そんなことを言われてもな」 青空さんのまわりに小さな子どもが一人また一人と集まってきて、気付いたら五人の子どもたちに囲まれていた。 「これがそんなに珍しいか?」 見た目も顔もちょっぴり怖いけど、青空さんは彼と同じで子どもが大好きだ。 髑髏の刺青に怖がらず、筋肉ムキムキの二の腕に興味津々の子どもたち。 「親に許可をもらってこい。ぶらんぶらんしてやる。あとちゃんと飯を食ったらな。残したら勿体ない」 「やったーー!」 子どもたちがわぁ~~と一斉に駆け出した。

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