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番外編真山さんの新しい彼女

陽葵を寝かし付け橘さんと心さんと一緒に夕御飯の用意をしていたら、 「ママ、赤ちゃんが泣いてるよ」 一太が呼びに来てくれた。 「真山さんいなかった?」 「うん、いなかった」 「そうなんだ」 「おしっこ出たじゃなくてお腹がすいて泣いてるかもしれないよ」 「真山さん、粉ミルクと哺乳瓶持って来たかな?オムツは陽葵のがあるからなんとかなるけど」 「かなたくんとめぐみちゃんとゆうきくんが真山さんをさがしているよ」 「一太は聡太くんのそばにいてあげて。ママ、揚げ物だけ揚げてしまうから」 「赤ちゃん、そうたくんっていうんだね。分かった。一太に任せて」 一太が客間に急いで戻っていった。 「ミルク用のお湯を準備しないといけませんね。真山さん、どこに行ったんでしょうね」 「橋本さんから電話が掛かってきたんじゃない?もしくは煙草を吸っているとか」 「警備をしている若い衆たちに協力してもらい外を探してもらいましょう」 橘さんがポケットからスマホを取り出そうとしたら、 「みんなで手分けして探している。未知、揚げ物は俺が揚げるから陽葵を頼む」 泣きじゃくる陽葵を抱っこした彼が顔を出したからびっくりした。

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