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番外編自分の気持ちに向き合う勇気
「お腹を冷やすと大変だろ?ほら、貸してやるから、とりあえずこれを着ていろ。汗臭いかも知れないが、少しだけ我慢してくれ」
彼がさっきまで着ていたシャツをぽんと渡された。
「ありがとう遥琉さん」
匂いなんていちいち気にしないのに。変なところが真面目なんだから。シャツを羽織った。ショーツを穿こうとしてないことに気付いた。
「どうせすぐに脱がされるんだ。穿かなくてもいい。ポケットに大事にしまっているから心配するな」
ニヤリと悪戯っぽく笑われた。
いつの間にポケットにいれたんだろう。全然気付かなかった。
彼が心望に添い寝して子守唄を口ずさみながら寝かし付けてくれた。
タオルを腰に巻き、お手手を万歳し、気持ち良さそうにすやすやと眠る陽葵の寝顔をそっと覗き込んだ。
天使の寝顔とはまさにこのことをいうんだろうな、うつぶせになり頬杖をついて、至福のひとときを過ごしていたら、心望を速攻で寝かし付けた彼がものすごい勢いで這ってきて、タオルを剥ぎ取られた。
二人ともに一糸纏わぬ姿になり、彼の膝に向かい合うかたちで座り、改めて素肌と素肌で触れ合い抱き締め合うと、受け止めきれないほどの幸せを感じ、胸のなかが心地いい温もりで満ちていく。
でも意地悪な彼の指は、僕を心地よさのなかに浸らせてはくれない。ただえさえ敏感になっている両方の乳首を執拗に愛撫され、僕は掠れた嬌声を幾度もあげた。
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