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番外編スペシャルサプライズ

玲士さんと感動の再会を果たしたコウジさんはすこぶる機嫌がいい。一方の玲士さんは二日酔いな上にいきなり寝込みを襲われどんよりとした表情を浮かべていた。そんななか光希さんにどうしても一言挨拶がしたいと過足さんらが訪ねて来た。 「遥琉はまだ小学校から帰っていない。俺が代わりに出る。カシラお前も出ろ」 度会さんに呼ばれ鞠家さんが急いで大広間へと向かった。 過足さんの他に、形をとどめないほどつぶれて不格好な両耳が印象的な今どきのイケメン風な若い男性と、きりっとした凛々しく太い眉毛が印象的な強面の男性が緊張した面持ちで正座をしていた。 「足を崩していいぞ」 度会さんが声を掛けると、 「いえ、大丈夫です」 過足さんが首を横に振り、向かって右側が車田で、左側が蛭田だと二人を紹介した。コウジさんのほうから縣一家のねえさんは男だとあらかじめ聞かされていたのか光希さんを好奇な目でじろじろと見ることはなかった。 「光希さん、兄貴には誰よりも幸せになって欲しいんですよ。だから俺たちの兄貴をこれからもよろしくお願いします」 「めんこい姉さまがいたら兄貴の嫁さまにしてくんちょ。お願いします」 ほぼ同時に深々と頭を下げる三人。

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