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番外編思いがけない再会

「コウジは個性が強い若い衆たちをよくまとめています。嫁この件ですが本人に任せています。俺たちは口を出さずあたたかく見守るつもりでいます。彼はコウジが一目見て未来の伴侶にすると決めた人です。過足さんたちもどうか茶々を入れずあたたかく見守ってやってください」 「分かりました。俺ら五年でも十年でも待ってます」 「驚かないですね。と言われても……」 「兄貴は顔も性格もいい男だからうすらかすらして遊んでばかりいる人によく見られるんだ。でも、恋に関しては慎重で奥手なんだ。そんな兄貴が一目惚れしたんだ。きっと素晴らしい人に決まってぺした」 「語弊があったらすみません。過足さんも若いのにかなり訛っているから」 「そうですか?」 過足さんがそんなでもねえべした、これが普通たべと車田さんと蛭田さんに話し掛けると、二人はくすくすと笑っていた。 「ねえさん、遅れてすみません。用意に手間取ってました」 コウジさんが玲士さんを連れてきた。 「お前らなんでここにいるんだ?」 過足さんたちが来るとは一切聞かされていなかったコウジさん。かなり驚いていた。 「なんでって兄貴が自分で言ったんだべした。世話になっている縣一家の組長のねえさんの弾よけで付いてきたって。ちゃんといっきゃって挨拶をしないと駄目だべした」 「そうだった。すっかり忘れていた」 「兄貴、ソイツは?まさかソイツが兄貴の……」 「なんのことだ?彼は甲崎玲士だ。卯月遥琉さんのご子息の婚約者だ。玲士、挨拶は?」

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