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番外編盆踊り大会
盆踊りの雰囲気を少しでも出そうと蜂谷さんと青空さんが言い出しっぺになりみんなで花火をはじめた。
「かなり煙いが、大丈夫か?」
「目がちょっと痛いけど、大丈夫」
「そうか」
いい感じで一つの焼きそばを分けあって食べる久弥さんと森下さん。
森下さんは久弥さんに会えて嬉しくてしょうがないみたいで顔が緩みっぱなしになっていた。
「久弥食べ終わった?一緒に花火やろう」
譲治さんが線香花火を掲げた。
「ちょっと行ってきます」
森下さんが立ち上がろうとした久弥さんの手首をとっさに掴んだ。
「渡すものがある」
もう片方の手をポケットに入れ、何かを取り出すとそれを久弥さんに渡した。
「はじめに言っておくが譲治に焼きもちを妬いている訳じゃないからな。それに未知さんにもだ。俺はただきみを独り占めにしたいだけだ」
「久弥、焼きもち妬きで独占欲が強い男ほど面倒なものはねぇぞ」
「健ちゃんは黙っててください」
森下に睨まれ、
「そだ睨むことねぇべした。おっかねぇな」
おたおたしていた。
線香花火をしながら談笑する久弥さんと譲治さん。あふれんばかりの笑みを浮かべる久弥さんの左手薬指には森下さんからプレゼントされた指輪がキラリと輝いていた。
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