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番外編 おかえり
ー光希の実家からお中元に桃が送られて来て。同封されてあった寺嶋農園のチラシを何気に見たら、誰かに似ていることに気付いた。よくよく見ると笑った顔が青空によく似ていたんだ。だから根岸と伊澤を呼んで確認してもらい、二人に寺嶋農園のことを大至急調べてくれと頼んだんだー
「さすが遼お兄ちゃん」
ー聞こえないからもう一回言ってくれー
「さすが遼お兄ちゃん」
同じ台詞を返すと、
ー一言、足りなくないか?ー
むすっとした言葉が返って来た。
光希さんから【僕の遼お兄ちゃんはやっぱりすごい】と走り書きされたメモを見せられた。
本当にこのセリフを言うんですか?めっちゃ恥ずかしくないですか?
遥琉さんがまた勘違いして焼きもちを妬いて暴走したらどうするんですか?言いたいことは山のようにあったけど。
「僕の遼お兄ちゃんはやっぱりすごいです」
書かれてあった通りに言葉を返すと、よっしゃー!と気合が入った声が聞こえてきた。
「三人してしょうもない争いをして。大人げないよね。これだからシスコンは困るよね」
光希さんが苦笑いを浮かべた。
「遼、光希に愛想を尽かされても文句は言えないぞ。たく、三人してガキなんだから」
携帯を耳にあてながら彼が部屋に入ってきた。
電話の相手ってもしかしてひろお兄ちゃん?あおお兄ちゃん?
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