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番外編彼が大好きな、彼フェチのりんりんさん
「なんか俺の話しで盛り上がってないか?」
宋さんが姿を現した。
「お帰りなさい宋さん」
「ただいま未知。チカ、久し振り。元気で何よりだ」
「そんなに元気じゃないわよ。空元気よ。そうでもないとやってられないわよ」
「俺にも経験があるから分かるぞ」
「宋こそ大変だったわね」
「日本の警察は優秀だからな、騙すのが難しい」
「アタシ、免許証が見たい」
「物好きだな」
「だって興味があるんだもの。お願い」
ウィンクをして両手を合わせるチカちゃん。
「千里にそっくりだな。本当の姉妹みたいだ」
「あら、ずいぶんと嬉しいことを言ってくれるじゃないの。ありがとう」
財布から免許証を取り出すとチカちゃんに渡した。
「これが照会するのに時間が掛った免許証ね。見た感じ普通のよね。藤田……これってなんて読むの?ハルくんの琉に季節の季に亜優の亜で」
「そのまま読めばるきあだろうな。俺も知らない。これを用意したボスに聞いてくれ」
「地竜やっぱり天才だわ。ここまで本物そっくりの偽物を作れるんだもの。アタシが見抜けないんだもの他の捜査員だってそう簡単には見抜けないわよ。ありがとう」
宋さんに免許証を返すチカちゃん。
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