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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「本日もオヤジは普段通り。菱沼組は平和そのものだな」 「あの柚原さん、このどこが平和なんですか?」 やれやれとため息をつきながら熱々のお茶をふぅふぅと息を吹きかけて冷ましながら啜る橘さん。 「お、いた、いた。何してんだよ、最強夫婦。のんびりと茶を飲んでいる場合じゃないぞ」 台所に顔を出したのは青空さんだった。 「青空、ストップ!」 蜂谷さんが慌てて追い掛けてきた。 「今いいところなんだ。このチャンスを逃すのか?」 「たまにはいいんだ」 その一言にピピッと橘さんのアンテナが反応した。 「そういえば遥琉、子どもたちを寝かし付けてくると言ったまま帰ってきませんね。お茶もすっかり冷めてしまいましたし、どこで道草を食べているんでしょうね」 「俺たちを出し抜くとは」 「えぇ、100年早いです」 「一回くらい見逃してやる優しさはないのか?」 「ないですよ。あるわけないじゃないですか」 間一髪入れずきっぱりと答える橘さん。 そうなると行動が早い柚原さんと橘さん。気付いた時には蜂谷さんたちの前から風のようにいなくなっていた。 「だから余計なことは言うなって言ったろ?」 「何か言ったか?」 「都合が悪くなるとすぐそうやってすっとぼける。どうせまた食い物につられて、オヤジとねえさんが二人きりになったら教えろって橘から頼まれたんだろ?」 「さぁな。ノ―コメントだ」 青空さんがふふっとほくそ笑んだ。

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