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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「りんりんはどこも怪我をしてないでしょう?」 彼がチカちゃんの怪我の治療をはじめると、どこから聞き付けたのかりんりんさんがふらりと現れて。チカちゃんの隣に座り嬉しそうな顔で手をぱ―に広げた。消毒液の匂いが苦手な柚原さんはあっという間にいなくなった。 「肝心なときにいなくなるんだもの。困っちゃう」 「誰だって苦手なモノが一つか二つはあるだろ?」 「ハルお兄ちゃんは今も橘さんが苦手なの?」 「なんでそんなことを聞くんだ?」 「なんでってふと気になったからよ」 「苦手というより一番おっかねぇからな。未知のことになるとさらにおっかなくなる。でも橘と柚原が未知を全面的にサポートしてくれるから俺も安心して仕事が出来る訳だし、二人には感謝してもしきれない」 大きめの絆創膏をてのひらにペタッと貼ると、りんりんさんが俺も、俺もと言わんばかりに催促した。 「あとでもったいないお化けのお話しを柚原からじっくりと聞かせてもらえ」 言葉が通じないから一枚だけてのひらにペタッと貼ってあげると、ぱぁ~っとりんりんさんの表情が一気に明るくなった。 「アタシより若いんだもの。今からでも遅くない。やり直せるって言ったらきっと地竜に怒られるわよね」 チカちゃんがふふっと微かに笑った。

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