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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「あなたのボスが血も涙もない人だとは思わなかった。見損なったわ」 チカちゃんが目をつり上げてりんりんさんを睨み付けた。 「チカ、怒るのはまだ早い」 「どういうこと?」 「この話しにはまだ続きがある。人質にしている警察官の特徴は、男性、年齢は四十代後半くらい、中肉中背……」 「あ、待って。ダ―リンはまだ三十代前半よ。そんなに老けてないから。失礼しちゃうわ。あれ?もしかして……」 「チカも気づいたか。犯行声明を出したのは山龍たちじゃない。死神を騙った真っ赤な偽者だ。亡くなった公安のデカは偽名を使っているから本当の名前は関係者以外知らない。死人を人質にするとはなんとも罰当たりな連中だ」 「彼らの狙いが警察だとして、テロでも起こそうとしているのかしら?」 「案外そうかもな」 「だったらこんなことをしている場合じゃないわ」 立ち上がろうとしたチカちゃんの手首を咄嗟に掴み、目で座るように促したのはりんりんさんだった。 「チカ、落ち着け。今行動を起こしたらそれこそ相手の思う壺だ」 「ハルお兄ちゃん、りんりんの言葉がわかるの?」 「分からないよ。ちんぷんかんぷんだ。当てずっぽうだ」 思わずずっこけそうになるチカちゃん。

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