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番外編国井さん、熱烈に口説かれる

「国井が襲撃された日から今日まで、あくまで見聞きした程度で確信はないが神政会と楮山組とシェドの動きを照らし合わせて時系列に並べて幹部の連中とあれこれ考えてみたんだ。国井の目の前で惨劇は確かに起きたが最後まで国井は見ていない。だから殺されたのは公安のデカで間違いなのか疑念が生じるわけだ。第一報を伝えたネットニュースはあのあと誤報とすぐに詫びてニュースそのものを削除した。事件そのものを闇に葬り何もなかったことにしたほうが都合が良かったんだろうが、実際は誤報でなかった。そのことが今回の件で表沙汰になった。これだけの騒動になったからには揉み消すのはほぼ不可能だ」 「ゴメンね、ハルお兄ちゃん」 「お前が何も言えない立場だってのはよく分かっている。だから謝るな」 「ハルお兄ちゃんと寿さんにすごく良くしてもらっているのを快く思っていない人が諸越さん以外でもいるのは分かってるのよ。でも二人と縁を切ったらアタシ帰る家がないもの」 寂しそうに目を伏せるチカちゃん。りんりんさんがにこっと微笑むと肩をぽんぽんと優しく叩いた。 「まさかりんりんに励まされる日が来るとはね。ありがとう。そろそろ寝ないと目の下がくまだからけになっちゃうわ。ハルお兄ちゃんもりんりんも早く寝るのよ。アタシはシャワ―を浴びてくるわ。お休みなさい」 むくっと立ち上がると着替えを取りに部屋に向かった。

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