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番外編国井さん、熱烈に口説かれる
「は、遥琉さん!」
「そう睨むなって、可愛い顔が台無しだ」
「睨んでなんかないよ。さっき悪戯しないって」
「そんなこと言ったか?」
「え、そんな……」
項から肩にかけて何度も何度もキスをされた。腰にごつごつとした硬いものがあたるようになり、それが彼のモノだと気付き恥ずかしくて頬が赤くなった。さっきまですごく大人しかったから油断していた。
バンバンとバスルームの扉を叩く音にドキッとした。小さな手が四つ写っていた。
「さては橘の差し金だな」
「私はなにもしてませんよ。濡れ衣を着せないでいただけますか?」
橘さんの声が聞こえてきたら二度驚いた。
「たいくんとここちゃんもパパとシャワーを浴びたいそうですよ。準備万端で待ってますよ。廊下に出ますので未知さん上がってきても大丈夫ですよ」
「分かりました」
返事をして扉をそっと開けると、パパ、ママめっけ、キャキャしながら太惺と心望がバスルームに入ってきた。
「二人ともずいぶん早起きだな。ままたんを起こしたら駄目だろう。未知、あとは任せろ」
「あ、う、うん」
「どうした?」
怪訝そうに見られ、
「な、なんでもない」
慌てて首を横に振った。
「ままたんって柄にもなく貴方が呼ぶから、未知さんが焼きもちを妬いたんですよ」
「そうなのか?」
「本当になんでもないから」
子どもたちの指を挟まないように注意しながら扉を静かに閉めた。お互い裸は見慣れているはずなのに。恥ずかしくて火のように顔が火照っている。どくんどくんと心臓の音が五月蝿い。バスタオルで濡れた身体を手早く拭いて急いで着替えた。
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