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番外編国井さん、熱烈に口説かれる
「さじさん、あのね。ゆうね、前も飛び出して車にひかれそうになったんだ。未知さんと紫さんに心配を掛けない、泣かせないって約束したのに……ゆうの馬鹿。やっとずっとのおうちを見つけたのに……」
めぐみちゃんが悔しさに肩を震わせながら唇を噛み締めた。涙が一筋溢れ落ちた。
「なんのために俺たちがいると思う?一太坊っちゃんとめぐみちゃんたちを守るためにだろ?全身全霊かけて守るから。だからもう泣くな。怖いもの知らずの俺でもねえさんと子供たちの涙には弱いんだから」
「え?さじさんでも苦手なものがあるの?」
キョトンとして佐治さんを見上げるめぐみちゃん。
「あぁ。でも、オヤジや兄貴たちには内緒だけどな」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら人差し指を唇の前に立てた。
「めぐみちゃん大丈夫だよ。僕もいるから」
「ありがとう一太くん」
「自転車、乗れるように頑張ろう。僕とめぐみちゃんでゆうきくんに教えるの」
「それいいね」
ようやくめぐみちゃんに笑顔が戻った。
「だから言ったろ?子供たちに任せておけば大丈夫だって」
「うん。遥琉さんの言う通りだった」
「未知が子供たちを心配する気持ちも分からないわけではない。俺も未知と同じで心配症だからな」
門扉から子供たちの様子を見ていたら、不意に彼の声がして。肩をそっと抱き寄せられて。頬に触れるか触れないかくらいのキスをされた。
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