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番外編 災難続きの信孝さん
「未知さん、犯罪の匂いがプンプンしませんか?」
「女性になりすますということは、あっ、もしかして……」
彼の言葉をふと思いだした。アカウトを乗っ取り本人になりすますSNS型ロマンス詐偽が流行っているから、アカウトのプロフィールの写真が俺よりイケメンだからってころっと騙されるなよって。
「僕は遥琉さんしか見ていないのに。遥琉さん以外は興味がないのにって顔に書いてますよ」
ぷぷっと橘さんが笑いだした。見事に心のうちを看破されてしまった。橘さんにはやっぱり敵わないかも。
「未知さんを愛しているからこそ遥琉は心配なんですよ。それは菱沼組の構成員も同じ。みな、家族ですからね」
「お天道様の下を堂々と歩けないような後ろ暗い仕事はしない。遥琉さんはいつもそう言ってます」
「えぇ。でもどんなにまっとうな仕事をしていてもどうせヤクザだからと後ろ指を指されて、そういう目でしか見られません。カドタさんたちと一
緒にしてもらっても困るんですけどね」
「カドタさんたちの資金源はもしかして……」
「十中八九それで間違いないでしょう。かなり羽振りがいいみたいですし。打出の小槌でもあるまいし、そんな大金がどこから沸いてくるのか不思議だったんです。やはりからくりがありましたか」
橘さんはサイバー犯罪に詳しい吉村さんにすぐに連絡を入れた。
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