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第4話
ふっと我に返ると漢が俺を抱き留めていた。
「スーツ、汚れるぜ…」
「かまわない」
「俺…お前のタマぁ(命)取りに来たんだけどなぁ…」
「なら、殺(や)ればいい…」
俺の身体の中から低い声が響く。
俺は目を閉じ漢の身体に自分を預ける。
向こうの部屋で俺の舎弟の怒号が聞こえてきた。
あっちも、もう少しでカタが付くだろう。
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